しゃきしんですー、お庭えんぶりに行ってきましたんで紹介しますー。
八戸市役所から歩いて5分程度のところにある「更上閣」という建物がありまして、その庭で行われるえんぶりを建物の中から見るという非常に風情のあるイベントでございます。ちなみに更上閣は明治30年頃に建てられた建物で、国の登録有形文化財に指定されている、とても趣のある建物でございます。
その昔、えんぶりがお殿様のお屋敷で披露されていた時の雰囲気を感じることができますよ、八戸せんべい汁と甘酒も付きますので、気分はお殿様&お姫様です。
今回は、石堂えんぶり組(ながえんぶり)と妻ノ神えんぶり組(どうさいえんぶり)です。お庭えんぶりはながえんぶり1組とどうさいえんぶり1組が出演するようになってるんですね、うーん、ナイスな配慮。
石堂えんぶり組は、ちょっとした特徴があります。藤九郎が被っている烏帽子に付いている花が白いんです!というか、花の種類も違ってまして、卯の花です。他の組は赤い牡丹の花ですね。
司会をされてます柾谷先生の解説によりますと、卯の花を付けている組は現在では石堂えんぶり組だけだそうです。しかも赤い卯の花の烏帽子も持っていて、晴れの舞台(お庭えんぶりなんかが正にそうですね)でのみ白い卯の花を付けるとのこと。
えんぶりの歌詞には「卯の花」と出てきますし、ちょうど田植えの頃に咲く花だということを考えると、卯の花は古い形を残している、のかもしれませんね。
妻ノ神えんぶり組は5枚(えんぶり組の方などは太夫の数を「人」ではなく「枚」と言います、ツウですな)のどうさいえんぶりです。好みの問題ですが、私は5枚のえんぶりの方がなんとなく好きです、ダイナミックだから(^^)
ちなみにこれが「えぶり」です。えんぶりの語源の元になった農具ですね。
えんぶりも残すところあと2日!今年はそんなに寒くないから良い感じですな~。