東山魁夷本人の声による解説も聴くことができる、音声ガイド機(500円)が貸し出されています。またとない機会なので、レンタルしました(笑)
コードレス電話機のような形状をしていて、音声ガイドが聴ける作品の場所の番号を押して、耳に当てるとガイドを聴くことができます。
いよいよ入場しました。(ここからは、撮影禁止エリアのため写真がありません・・・)
展覧会は「第1章模索の時代」から「第7章おわりなき旅」までで構成されています。
どのあたりに「道」があるか、ドキドキしながら進みます。
衝撃の対面は、「第2章東山芸術の確立」のコーナーでした。遠くからでも、分かる存在感です。
※写真撮影できませんので、帰りに売店で買ったA3版ポスターでご了承ください。
「道」 昭和25年 134.4×102.2cm 青森県八戸市、種差海岸
<道は、画壇での東山魁夷の地位を不動のものとした。清澄な色彩と画面に漂う叙情性、単純で明快な構成をあわせもつところに、東山独自の表現への確実な一歩が示されている。この作品以降も東山は様々な手法を試み、その画風には振れをみせた。>
と第2章のコーナーの説明がありました。
戦前に種差海岸の牧場でしたスケッチを見ているうちに、この一筋の道の構図を思い描くようになったそうです。モデルは種差海岸の牧場ですが、もともとあるはずの牧場の柵、放牧の馬、灯台は、取り払われています。この作品の一筋の道は、あくまで東山魁夷の心の中にしか存在しない道、心象風景であると言われています。
原画の大きさだからこそ伝わってくる大胆かつシンプルな構図。まっすぐに伸びて行く道。そして右へ曲がってどこまでも続くような道。良く見ると、道には石ころもあります。
この「道」は、音声ガイドで東山魁夷本人の解説を聴くことができました。
が、余りのうれしさに、ほとんど解説を覚えていません(泣)
本人が、「この作品は、はちのへのたねざしで~」と話していたのは記憶しています(笑)
(つづく)
by まさひろ