山の楽校の裏に広がる”焼き畑農場”。
昨年は、もち粟、大豆、蕎麦の種をまき、大豊作となった焼き畑。
そのもち粟の収穫の様子は
こちら。
昨年のもち粟は山の楽校の皆さんの期待を大きくこえるほどの実り。
これには地元の皆さんもびっくりしておりましたね。
そこで、今年で3年目を迎え、さらに上の方へ畑を広げようとのこと。
上の写真ではちょうど右上の場所。
私がこの火入れを見るのは今回で2回目ですが、
この火入れ時の熱さは半端じゃありません。。。
でも、豊かな穀物の収穫を得るためには避けては通れない儀式。
覚悟を決めて一斉に火を入れます!
火入れをし、その火を周囲に広げていくために、
積まれた小枝の中を縦横無尽に駆け回ります。
周囲で見守るだけでも熱いのに、
火のなかの人はまるでスモークされている状態に近いかもしれません。
もしや、この中にチキンとかチーズを入れると旨み成分があぶりだされるのでは!?
なんて思うほどの熱さと煙。
そして、土を入念に焼いた場所はあっとういう間に煤で真っ白に。。。
この姿から本当に作物が実るのか不安に思ってしまうのはいつものこと。
3月のシンポジウムでは講師の方が
「火入れは土の中の栄養素の化学反応を促し、
その結果として穀物の栄養価が高いものが出来上がっているのでは」とのこと。
焼き畑で作られているあの有名な山形の藤沢かぶがよい事例なのかも
しれませんね。
こちらは昨年、火入れをした土地にしっかりと育つ麦。
この麦はもち粟を刈り取ったあと、すぐに植えたものですが、
冷たい雪の下で成長し、これだけ大きく立派に成長しております。
なんと、この焼き畑に注目し、
この麦を使って料理をしたいなというお声もかかっているそうです。
今年、山の楽校では、この焼き畑で育った穀物を使った
おいしい料理を作ることが目標とのこと。
青空の下、里山の風に吹かれて、美味しい山菜のランチ。
そんな日が待ち遠しいですね。
by TOSHIYA