「渚ミュージアム」とは、
「フィールドミュージアム(屋根のない博物館)八戸」の8つのミュージアムのうちの1つで種差海岸一帯が範囲となっています。
屋根のない「渚ミュージアム」を歩いたら行ってみたい、屋根のある「ミュージアム」をご紹介します。
今月11日にオープンしたばかりの「帆風美術館」に行ってきました。
ここでは「デジタル光筆画」と呼ばれる、印刷会社㈱帆風独自のデジタル技術を駆使し、主に江戸期の名画を原寸大に再現した複製画を展示しています。
現在は開館記念企画展「川端康成が見つめた三大南画家展」が開催されており、池大雅、与謝蕪村、浦上玉堂の国宝・重文指定の作品を含む名画を紹介しています。
この企画展は、川端康成夫人の秀子さんが八戸出身だということから実現したそうです。
(写真は許可を得て撮影しています)
本物を展示する博物館等とは違い、複製品は劣化しにくいことから照明が明るく、ガラスケースなども無いので間近に細部まで見ることができます。
筆の擦れ具合や、和紙の質感。
本物を見たことはないけれど、言われなければ印刷とは思えない。
複製なのは絵が書かれている紙の部分だけだと思っていたら…
「表装ごと1枚の紙に複製しているんです」と職員の方から説明が。
どう見ても立体的なのに、嘘だ~と絵と表装の境目を触ってみたら(触ってもOKなんです)やっぱり1枚の紙。
(トリックアートもびっくり☆)
表装の色合いや模様も当時のまま。
古びた感じまでデジタルで再現されているのがすごい!
また、こちらは国宝 与謝蕪村「十宜図画帖」
これにはおもしろい仕掛けがありました。
すきまに指を引っ掛ければ、スムーズにページがめくれる♪
作品の精巧さは写真では伝わらないと思いますので、ぜひ現地で見ていただきたいと思います。
「川端康成が見つめた三大南画家展」は、5月11日(金)まで開催中。
ぜひ一度行ってみてください。
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帆風(ばんふう)美術館
住所:八戸市北インター工業団地1-5-2
TEL:0178-21-1311
開館時間 10:30~16:00(入館は15:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始・展示替え期間
入館料 無料
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by マリコ